ネットの力はすごい。
調べ物なんか、最近はほとんどネット。
論文書くときだって、ネットは一番の強力なツールだった。

上手くはいえないけど、数年前では考えられなかった時代になっている。
幸か不幸か、ネットが徐々に市民権を得てきた過程を、俺は生活の実感として知っている。
知っているからこそ、俺にとってネット社会はある意味、実世界を投影するものであって、
礼儀を欠いた書き込みや振る舞い、また他者への迷惑行為は絶対にしてはいけないことだと考えている。
インターネットというものを、いわゆる単純なツールとしてのみではなく、文化の一面と捉えている感じもする。
とにかく、ネットだからといって実世界とは何ら変わることはない。
そういう考えでいるし、これからもそうありたいと思っている。

ただ、そうではない、つまりネットの黎明期からの流れを知らない、「今」のみを知る人たちはどうか。
もちろん、単純な世代間の話ではない。
そんなことは百も承知だ。

だけど、こういう裏の背景を知らない人たちの方が、ネットを上手く使えていない気がするのは確か。
つまり、「単純なツール」としてのみ捉えている人々だ。
昨今話題になる「ネット上のトラブル」や「荒らし行為」などは、ネットと実世界のルールがリンクしていないのではないだろうか。
もちろん、バーチャルな世界で、匿名性を楽しむ人もいるだろう。

そういう若い人たちに知っていてもらいたいことがある。
実世界で満足に人と接することが出来ない人間が、何でネット上でうまくいくんだ？
礼節を守ることを知らない人間に、文字と記号のコミュニケーションがうまくできるだろうか。
上手く考えがまとまらないが、ネットでトラブルがどうこう、という話を聞くと、ついついこういう考えをしてしまう。

身の程を知って、身の丈で生きていこうよ、とそう思ってしまうわけで。

大人の世界と、そうでない世界との境界線が、だらしなく取っ払われている気がしてしょうがない。
だから、俺は、無制限に年少者がネットを利用することには反対です。
これははっきりと表明しておく。

利用をするのなら、マナーや危険をしっかりと教えないと。
そして利用は大人の管理下で。
何も後ろから見てるってわけじゃない。
きちんと情報のフィルタリングは大人がしてあげようよ、と。

小学生が２ｃｈみてるっていうのは明らかに異常だ。
ことの善悪や社会性がしっかり身に付いていないと、絶対に良くない。

とまあ、未成年のネットについてあれこれと垂れ流してきたわけだが、つまりは、

ネット上だからといって調子にのるなよ、と。
年相応のネットとのつき合い方をしていこうね、と。

ただそれだけが言いたかったわけです。